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資料と本

時代は現代。しかしライフラインは消滅して電化製品をはじめとした様々なものが機能しない世界。子ども一人だけでもなんとか生きていける程度の道具類は揃っていること。

そんな七面倒臭い設定にしたせいでめちゃくちゃ苦しんでいる。

調べまくったお陰でキャンプをはじめとしたいろんな知識が付いた気がする。

自分が経験した世界、例えば学校とか、バイトしたことある職種とか……そういうのを設定にしたら書きやすいことは分かる。分かるが、あれ書きたいと思いついたものは大抵調べまくらなきゃいけないんだよなぁと。

 

一つ前のMr.マイペースを書いていたときはビデオ試写室のみを調べていたらよかったのでラクだった。

前に現代版遊郭の話を書いたときは昔に栄えていた吉原遊廓、現代の遊郭みたいな飛田新地、あとは現代の高級ソープ、陰間茶屋、など色々調べまくった。楽しかった。

今の話も調べてるときは楽しいんだけど進まないのが苦しい。

元々自伝や随筆なんてのを読むのが好きだった。資料を引用しながらつらつらと書き連ねるようなエッセイなんて大好物だった。特に印象に残っていたのは刑務官が書いた死刑執行の話や、戦闘機乗りの自伝。あとは通訳さんの話に、裁判傍聴の話。面白南極料理人は映画になってびっくりした。

ネットのコラムを読むのも好きだけどね。

 

ちなみに刑務官の話を読んでいたときは自分の中で刑務所ブームが来てたんで、交通刑務所に入った人の本、元ヤーさんでガチな刑務所に入った人の本を読み、さらには刑務所見学ツアーなるものに行ったりもした。本は多分他にも読んでたんじゃないかな。覚えていないけど。

ツアーは最初にプロジェクターで動画を見せられて、次に風呂場や工場を見せてもらった。さすがに受刑者たちが過ごす部屋は見せてもらえなかった。当たり前だけど。

工場は技術室みたいな木でできた雑な感じの机と、物凄い専門的な機械や器具があるのがアンバランスに感じた。刑務所内の工場のジャンルによっては色々あるんだろうね。印刷をやってるところもあるし。

そして帰りには受刑者たちが作ったものを売っているスペース(見学者以外の人も買いに来られるような場所)を覗いて、若いせいでお金なかったからってメモ帳だけを買ってから一緒に行った友人と立ち飲み屋に行って昼酒かっくらった思い出。

少年院で作られたものは野菜が多かった。というか野菜のみだった……?よく覚えてはいない。

全国の刑務所産のものがあったんで、普通に網走刑務所のオシャンティなグッズとかあったな。そのときは。

 

戦闘機乗りの自伝は面白かったなぁ。坂井三郎さんの本は色々と読みたかったけど、途中で進撃二次創作に出会って、それ一色に染まってしまった。そして今に至る。

 

 

そんなこんなで興味のある資料を探して読むのは全然苦ではない。何度でも言いたいけど、文章が全然進まないのがなぁ。達成感がほしい。